キュレーターの門脇耕三は、「ふるまいの連鎖:エレメントの軌跡」をテーマに企画を組み上げた。現代の日本には、耐用年数を過ぎた木造住宅が多く存在する。その一棟を解体し、部材や建具をヴェネチアへ運び、バラバラになったパーツを展示台や映写スクリーン、ベンチの制作に使用するなどして、異なるものへと再生・再構築をはかるというのが展覧会の概要だ。
本展は2020年4月より開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症による影響で、2021年5月に開幕が延期された。日本館の展示チームは、現地での展示のほか、制作状況や考察のプロセスを記録した映像・画像を公式サイトやSNSを通じて公開する。また、日本館展示に使用した資材を廃棄せずに再活用する計画も、本展示とは別途始動している。
第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展
- 総合テーマ
- How will we live together?
- 総合キュレーター
- Hashim Sarkis
- 会期
- 2021年5月22日~11月21日
- 関連リンク
- すべてのテキストは当時の情報をもとに構成しています。